遠く離れていてもできる介護支援

沖縄に住む友人から、「東京に住む母が膝の手術を受けて退院することになったけれど、自宅での生活に不安がある」と相談を受けました。ご両親は東京でお二人暮らしですが、お父様は夜勤のあるお仕事をされており、夜間はお母様が一人になることもあるとのこと。手術後の身体では、家の中の移動や玄関の段差、お風呂やトイレの動作など、日常生活の中にさまざまな不安があるようでした。

遠方に住む友人はすぐに駆けつけることが難しく、「どうしたらいいかな？」と悩んでいました。そこで私は、介護保険の申請を検討してみてはどうかと提案し、地域包括支援センターの地図と連絡先を伝えました。お父様が地域包括支援センターに相談に行かれたところ、退院日に合わせてケアマネジャーと福祉用具の担当者が自宅を訪問してくれることになりました。

当日は、室内移動をサポートするカートや、玄関の段差解消のためのスロープ、トイレの立ち上がりを助ける手すりなどが設置され、退院後すぐに安心して生活できる環境が整いました。お母様も「これで一人でもなんとかなるかもしれない」と笑顔を見せてくださったそうです。

その後、介護保険の認定調査が行われることになり、私は友人の代わりに立ち会いました。調査員の方には、友人からのメッセージを伝え、必要な説明も補足しました。約1か月後に認定結果が届き、介護保険のサービスを正式に利用できるようになりました。

「手術後でも介護保険って使えるの？」という素朴な疑問から始まった今回のサポートでしたが、制度を知り、必要な支援につながれたことで、友人にも大きな安心を届けられました。介護の制度や手続きは、初めての方には分かりづらいことが多いもの。だからこそ、「誰かに相談できること」や「必要な情報をタイミングよく得られること」が安心につながります。

「ちょっと聞いてみたい」「少し相談に乗ってほしい」そんな時は、よりそいコンシェルをぜひ活用してください。あなたやご家族の“安心できる一歩”を、私たちが一緒に見つけていきます。