介護が始まる前に、地域包括支援センターって行ってもいいの?
- よりそいコンシェル
- 7月10日
- 読了時間: 2分
「最近、親が物忘れっぽい」
「久しぶりに会ったら、なんだか年をとったなあ…」
そんな声を、耳にしませんか?とはいえ、まだ介護が必要というわけではない。でも…ちょっと心配。そんな“まだ介護が始まっていない”今だからこそ、知っておきたい場所があります。
それが 「地域包括支援センター」 です。
――― 地域包括支援センターって、どんなところ?
地域包括支援センターは、各市区町村に設置されている高齢者のための総合相談窓口。中学校区ごとに設置されており、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が常駐しています。

相談できる内容は、
介護のこと(介護保険申請なども含む)
健康や福祉に関すること
地域の見守りや制度のこと
親の暮らしにちょっと気になる変化があったとき など
「まだ介護じゃないんだけど…」そんな段階でも、もちろんOKです。
実際に、地域包括支援センターのセンター長に、どんな相談があったかを伺ったところ、
「父が最近閉じこもりがちで…何か地域で活動できる場ってありますか?」
「ひとり暮らしの母が気になるけど、私も仕事もあり頻繁に帰れなくて…」
「いざという時のために、今備えておいたほうが良いことってありますか?」

他にも、地域の体操教室やサロン活動、イベントの案内もあり、親御さんが地域の活動に参加するよいきっかけにもなります。元気なうちに地域とつながることが、将来の介護予防にもつながります。
(私が介護付有料老人ホームの施設長だった時も、施設の食堂を地域体操のために解放しておりました!)
――― どうやって利用するの?
まずは、WEBでお住まいの地域名を入れて「○○市 地域包括支援センター」などと検索してみてください。市区町村のホームページからも調べることができますし、市区町村の役場でも案内してもらえます。電話でもOKです。平日8:30〜17:15が一般的ですが、センターにより異なる場合があります。
実際に訪問する際に準備しておいた方が良いことは、気になることを箇条書きにしたメモ、親の健康状態、最近の様子を簡単に整理をしておくと安心です。また、相談のはじめに「まだ介護ではないのですが」と伝えると話がスムーズに進むこともあります。
地域包括支援センターは、「困ったとき」だけの場所ではありません。むしろ、介護が始まる前にこそ知っておきたい、“地域で親の暮らしを支える拠点”です。
「ちょっとした不安を話す」
「将来のための情報を得る」
「地域とのつながりをつくる」
お気軽に、ぜひ一度アクセスしてみてください。