遠距離介護の中で感じた、支える側にも支えが必要だということ
- 2 日前
- 読了時間: 2分
【ペンネーム/ドリドリごんた】さんからの投稿です。
離れて暮らす親の介護と仕事の両立は、見えにくい苦労や葛藤を抱えがちです。介護の現場で働く立場でありながら、家族として向き合う中で感じた迷いや気づき――。月に一度の帰省で紡がれる、リアルな体験が綴られています。

月に一度、3~4日ほど帰省する私の介護生活。実家に着くと、まず始まるのは家中の掃除です。父は独居で要介護1。とにかく片付けが苦手で、部屋はいつも物があふれています。掃除をしながら、「ちゃんと食べているな」「最近はこれが好きなんだな」と、冷蔵庫の中身に少し安心することもあります。そんな時間は、介護というより親子の日常の延長のようにも感じられます。
私は長年、介護の仕事に携わってきました。お客様の暮らしを支える立場にいながら、自分の父のことになると、不安や迷いが消えることはありません。仕事では冷静に寄り添えても、家族として向き合うときは心が揺れてしまう……。そのギャップに戸惑うこともありました。帰り際、父は決まって「もう帰る時間か」と、少し寂しそうに言います。その表情を見るたびに胸が切なくなります。離れて暮らしているからこそ、すぐに駆けつけられない現実がもどかしく感じられます。
それでも働き続けられているのは、周囲の支えがあるからです。上司が何気なくかけてくれる「最近お父さんはどう?」「何かあったら遠慮なく言ってね」という言葉に、どれだけ救われたかわかりません。ひとりで抱え込まずにいられることが、どれだけ心の支えになっているかを実感しました。 介護の現場で働くからこそ、支える側にも支えが必要だと強く感じています。

振り返れば、私自身が介護の知識を父に押しつけていた時期もありました。「なんでわかってくれないの?」と苛立ち、心配する気持ちが強いほど苦しくなることもありました。でも今は、自己決定に勝るものはないと感じています。父が自分で選んだ介護サービスだからこそ、納得して利用し、生活が続いているのだと思います。
親の介護を身近に感じるようになって5年。大変さの中にも、小さな安心や支えがありながら、私は今日もこの両立を続けています。同じように悩みながら働く方に、「ひとりではない」と伝われば嬉しいです。これが、私のリアルです。


