40代も他人ごとじゃない!心房細動から学んだこと
- よりそいコンシェル
- 6月26日
- 読了時間: 3分
最近、CMなどでも目にする機会が増えてきた「心房細動」。実は私、5年前の職場の健康診断で「心房細動」と診断されました。当時は特に自覚症状もなく、いつも通りに検診を受けていたのですが、心電図検査の際に検査技師の方から「以前、心電図で指摘されたことはありますか?」と聞かれたひと言が気になり、不安になったのを覚えています。後日、正式に「心房細動」の診断が下り、さらに詳しい検査で「中等度の心不全」とわかり、手術をすすめられました。

心房細動は、脈が不規則になることで血栓ができやすくなり、それが脳へ飛ぶと脳梗塞を引き起こす可能性がある病気です。しかも、後遺症が重く残るケースもあると知り、怖くなったのを今でも思い出します。幸い、受診した病院は最新の医療機器が整った専門施設で、5日間の入院で治療が完了。退院後はすぐに仕事にも復帰できました。ホテルのように快適な病室や、親切な看護師さんたちに助けられ、入院中の不安もずいぶんと和らぎました。そして何より驚いたのは、手術後の体の軽さです。「こんなに疲れない体だったのか!」と思うほど、別人のような感覚でした。これまでの疲れや胸の違和感を「年齢のせい」「ちょっとした筋肉痛」と流していた自分に反省し、自分の身体と向き合う習慣を意識するようになりました。

診断されたのはちょうど“厄年”の年でもあり、「体に変化が出やすい年齢だったのかもしれないな」とも感じました。改めて、健康診断の大切さを実感しています。心房細動は、自覚症状がないことも多い病気ですが、日頃の“検脈(自分で脈を測ること)”で気づくことができる場合もあります。私自身、今でもときどきセルフチェックをするようにしています。皆さんもぜひ、日常の小さな習慣として取り入れてみるのはいかがでしょうか。
実はこの病気のこと、家族には今も伝えていません。母とちょっとした喧嘩をしていた時期で、心配をかけたくなかったというのが正直な理由です。(今ではしっかり仲直りしています笑)でも、もしこのとき、心配ごとを誰かに相談できていたら、もう少し気持ちが軽くなっていたかもしれません。
介護や健康のことって、なかなか人には言いづらいものですよね。でも本当は「まずは自分を大切にすること」から始まるのだと思います。家族のことを思いやれる、そんなやさしいあなたこそ、どうかご自身の心と身体を大切にしてあげてください。
ひとりで抱えず誰かに話すだけで、気持ちがふっと軽くなることもあります。「ちょっと不安だったから話を聞いてほしい」そんなお気持ちにも、コンシェルジュはいつでもそっと寄り添います。
誰かの体験が、あなたの「気づき」や「安心」につながれば嬉しいです。
これからも、どうぞご自身の身体とやさしく向き合っていってくださいね。